前回までのお話
なぜ現金一括買いに勝てたのか?
なんと、「どうせ買えないんだろ?」と思いながら買付証明書を仲介さんに渡したのですが、買えてしまいました。
なぜでしょう?
仲介さんを通して、少し売主さんから話を聞くことができました。
「ファミリーマンションなので、ファミリーの方に住んでもらいたかった」そうです。
なるほど。
しかし、普通は現金一括買いに負けてしまう、と聞きます。自分たちのローン本審査が通らず契約がおじゃんになってしまうリスクに多少目をつむってでも、自分たちに売ってあげようという気持ちになっていただけたのは非常にラッキーと思うべきでしょう。
プロ初打席、初ホームランみたいなもんで、再現性はかなり低いケースなのではないかと思います。
現金一括買いの方にとっては、山王工業が敗れたときのような、こんな言葉(↓)で慰めてもらいたいレベルでしょう。
とはいえ、単なる運ではなく、多少なりともこういう結果になり得た要因について、少し振り返ってみます。
- 妻同士の出身地が近くと判明し、話が盛り上がった(売主さんとちゃんと会話するのが大事!)
- 子供が小さく、無邪気な様子に感情移入してくれた(子供がいるとゆっくり見れないけど、吉となることも?)
- ローンの本審査は通りそう(買主の属性はある程度伝わっている?仲介さんに源泉徴収票出しましたし)
- 売った後、文句言わなさそうな誠実さを自分たちがみせていた(多分、細々としたところで印象も変わる!)
このあたりがプラスに働いた気がしています。
もちろん一番大きい要素は、売主さんによるところだと思いますので、結果に結びつくかどうかという点では再現性は低いと思いますが、マイナスに働くことはないのではないかと思います。嫌な感じの人には売りたくないですよね。
詫びの電話
思いがけず買えてしまいまして、売り仲介担当の方に電話します(本当に売り仲介さんに入ってもらいたかった! 両手仲介にしたくなかったので・・・)。
買うことになりました。今回、そちらにお願いできないのが残念でなりません。
いいマンションだと思います。うちを使っていただきたかったですが、よかったですね。
はい、大人の対応をしていただきました。
物件をみつけるにあたって、大変労力を割いていただいたのに本当に申し訳なかったです。
それでも、いいマンションと言っていただけて有難かったですね!
いざ、契約に向けて準備!
買付が通った状況は、まだ売買契約の相手先として選んでいただいただけで契約書の締結はまだです。
次のステップは、手付金、仲介手数料の半金、印紙代をキャッシュで用意して、契約書を締結します。
それでは1週間後の日曜日に当店にお越しください。
了解です。
けっこう忙しい展開です。それまでに銀行に行って大金を下ろさなくてはいけません。もっと先にすることもできましたが、提案日通りちゃっちゃとやっちゃう方がいいでしょうね。半休取って銀行に行けるよう予定をみておかないといけませんね。
とりあえず、4百万くらい下ろしておきました。
めちゃめちゃ大金!!!
銀行の封筒に札束を詰め込んで、普通に鞄に入れて契約日当日を待ちます。
盗まれたらどうしよ!?
契約日当日までめちゃめちゃ心配でした。
契約日当日
盗難の心配は杞憂に終わりました。
大金を懐に忍ばせて、不動産屋さんに行きます。
売主さん、仲介不動産屋さんとの再会です。
お待ちしておりました。
サイナーは夫単独(妻がローンを組める状況でなく、夫単独で当時全く迷いがなかったのですが、連帯債務やペアローンの可能性をもう少し検討してもよかったかなと、若干後悔ポイントです)。
重要事項説明や一般媒介契約の署名・捺印もあったため、やたら名前や住所を書きます。
そして札束を機械で数えます。ザーーーーー! 無事、事前に数えてた枚数とピタリと合いました。
当日、気になった点は以下の通り。
- 売主さんの残債少な!!!
- 売主さんのハンコがめちゃ立派!!!
- ていうか、契約条項の交渉の余地は全くなく、サインするだけだったな・・・
契約条項は業界が出している標準契約書に準じたもののようでしたので、まぁ仕方ないのでしょう。ちなみに契約日前に契約書案をみせてもらおうかとも思ったのですが、何となく交渉しても意味ないかなとも思って、事前にチェックすることもしていませんでした。
残債がめちゃめちゃ少ないのは羨ましいですね・・・(涙)
また、売買契約書の融資特約(万が一、契約後に本審査が否決になった場合に解約できる特約)に記載する銀行は、不動産会社が間に入れる都市銀行にて特約を付けることになり、予定の銀行とは別に、こちらの提携銀行でも本審査を進めることになりました。
何はともあれ、無事に契約締結することができました!!!
重厚なファイルに契約書や関係書類を入れていただいて、不動産屋を後にします。
引き渡しまでしばらくあるので、住宅ローンの本審査を出したり、家具やレイアウトを考えたり、しばらく待ちの時間が続きます。
続く。